先日、秋田県に行ってきました。
秋田は僕の父の生まれ故郷で、
幼い頃から中学生くらいまでは、
毎年盆と正月に帰省していたため、
僕にとっても心のふるさとのような場所です。
しかしここ10年ほどは、
なんだかんだ行けずじまい。
ご先祖様たちにも、
「たまには墓参りでもしにおいで」
と言われているような気もするので、
久々に行ってきました。
車で片道13時間。
なかなかハードな道のり。
昔は猫も一緒に連れて行ってたなぁなんて、
到着する前から懐かしい気持ちになったりする。
長旅を終え、久しぶりに訪れた秋田は、
心に残る原風景そのまんまの景色で、
なんだかノスタルジックな気分になった。
子供の頃によく来た花立牧場は、
今も現役で営業中。
ジャージー牛乳のソフトクリームを頬張りながら、
昔と変わらぬ味に、嬉しくなった。
毎年夏になるとキャンプをしていた法体の滝。
年甲斐もなく海パン一丁で川遊び。
昔よく来たこの場所で、童心に帰って遊んだ。
10年経てば物の見え方も変わるし、
街の様子や景色も変わる。
それは自然の摂理として当然のことだと思う。
でも今回久しぶりに秋田に来てみて、
自分の心の中にあった風景が、
1mmも違わず、そこにあった。
祖母の住んでいた家、山、道、お墓、牧場、滝、温泉・・・
思い出の中にしまいこんでいた場所に再び足を踏み入れると、
あの時目にした風景、夏の匂い、山や川や虫の音がそこにあり、
まるでタイムスリップしてきたかのような気分になった。
自分にとっての原風景である秋田の田舎町。
これからもこの景色が、いつまでも残ってくれたらと願う。